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2020年03月30日

持病なしは大丈夫?「正しく備える」必要性

持病なしは大丈夫?「正しく備える」必要性


これまで、当ブログでは

意図的に新型コロナウイルス(COVID-19)に関する話題は

必要最小限にとどめてきましたが

昨今、インパクトのある事象が頻発しているので

介護現場に従事している介護職に向けてひとつだけ。

「持病」という言葉に惑わされていないか?

と懸念したので今回発信を。


一般論として、新型コロナに感染、重症化するのは

高齢者、乳幼児という前提だったり(免疫力や抵抗力が弱い)、

持病がある方はリスクが高いという知識を持つと思います。

若い方も感染するし、重症化の例も報告されています。

あくまで、一般論なので

例外については詳細な分析無しの状態では一概には言い切れません。



では、介護職の危機意識は

現実問題、どのような状態でしょうか?



基本的に介護保険を利用しているサービス利用者は

感染症に限らず

あらゆる事象(転倒、合併症、病気発症、突然死)に対して

ハイリスクです。

なぜなら、要支援・要介護認定を受けてる方は

心身機能の衰え、持病の有無、治療中の疾病があるから

当然です。


ここで、

あらためて

「持病」の受け止め方に絞ってみます。


我が国の国民的人気コメディアンの訃報でも

「持病なし」という表記のみで

不安や未知の物に対する恐怖を

煽りそうな印象があります。

冷静にみると

このコメディアンの方の生活習慣を報道通り解釈すると

飲酒の頻度(長年の飲酒歴と量)

喫煙状況(喫煙年数、一日の喫煙量、最近禁煙を始めた)

などから

容易に肺機能、肝臓へのダメージの蓄積が想像できます。

また70歳という年齢からも

自然な老化からの緩やかな機能低下もあります。

また健康診断で分かる各器官の数値があるはずです。

それもどの程度の数値かによっては、通院治療はしてないということもあります。

ただ、ボーダーラインという場合も・・・。

このような状況が仮にあったとしても

言葉としては

「持病なし」は嘘ではありません。

しかし、

その背景まで

想いを巡らせる

「持病なし」は見える範囲の安心で、

過去・現在から将来を創造するのも

介護職の仕事かと思います。


介護職は、目の前の利用者である高齢者、障碍者が

「治療していない」状態から

先のリスクも想像する情報をもっています。

一つ一つをつなげる作業をすると

目の前の利用者、高齢者・障碍者の生活に真剣に向き合うこと

これを日常から当然の如く頭にいれる。

厳しい現実に向き合うことでその経験を活かすことができます。

介護職の質を上げるチャンスと捉える視点を持ち

「正しく備える」ことを忘れずに。

これは介護現場の介護職への不変のメッセージです。




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Posted by ケアワーカーヒカル at 19:00│Comments(0)予防介護従事者リスクマネジメント
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